歯周病治療について
歯周病は歯周病菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯茎や歯を支えている骨などを溶かしてしまう病気です。歯磨きが不十分な場合、歯の表面にネバネバした細菌の塊・歯垢(プラーク)が付着します。これが蓄積されると歯石になり、この歯垢や歯石の中の細菌が炎症を引き起こし、歯周病となります。歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどなく進行していくため、気づいたときにはかなり症状が進行悪化した状態だった、ということも少なくありません。定期的な通院で治療と予防に取り組みましょう。
※3割負担の場合 1割負担の場合は3分の1
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プローブという器具を歯と歯茎の間に入れ、歯茎の中の状態を調べます。歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)の深さや出血の有無、歯肉の内側にある炎症や歯石の有無などを調べることで歯周病の進行度や炎症を確認します。
歯をピンセットではさんで動かし、ぐらつき具合を確認します。歯周病が進行していると歯を支えている骨が溶け、ぐらつきが大きくなります。
レントゲン写真を撮影し、歯を支えている骨の状態を確認します。歯周病が進行していると溶けてしまっていることもあるので、早期発見が大切です。
歯肉炎・歯周炎など軽度歯周病の場合、スケーリングで歯石取りを行います。歯科衛生士が専用の器具を用いて、歯の表面に付着した歯石や歯垢を隅々まで徹底的にクリーニングしていきます。スケーリングでお口の中がきれいになるのはもちろん、歯周病の進行抑制や予防にもなるため定期的に歯科医院で行いましょう。
中度まで進行した歯周病で、縁下歯石(歯茎の中の歯石)がある場合にルートプレーニングを行います。歯周ポケット内部の、見えない部分に付着した歯石や汚れは、スケーリングだけでは除去しきれず、ルートプレーニングという専用器具を使用して除去していきます。
歯垢や歯石に加え、歯周病菌に感染した歯質も除去するので、歯の表面がツルツルになり汚れがつきにくくなり、歯垢・歯石の再付着予防にも繋がります。
治療終了後も、4ヶ月ごとに定期検診を受けることをおすすめしています。症状は改善しているか、新たにトラブルはないかを調べ、状況に応じてクリーニングやブラッシング指導を行います。歯周病治療で最も大切なのは予防することです。4ヶ月ごとにご来院いただき、歯周病・虫歯にならないための予防・メインテナンスできれいなお口を保ちましょう。